モクレン考 散り際の見苦しさ

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モクレンの花は好きですか。

私は白モクレンが好きです。
紫モクレンも良いですが、春真っ先に青空に突き上げるように白い花を咲かせる白モクレン、凛々しさを感じます。

そんな凛々しい純白の白モクレンですが、散り際はちょっと見苦しい。
でも、その散り際がまた人間っぽくて好きです。

散り際の見事なのは、皆さんが大好きな桜ですね。実に見事です。
満開に咲いた桜が春風にのってひらひらひらと散っていく。散って大地を桜色に染め上げていく。
散っていく花びらの一枚一枚に、何ら憂いも濁りもない。そんな感じですね。

でも、今まで私はそんなに立派に散れたことはありません。卒業、別れ、色々な節目節目に。ほとんどが憂いを抱え、未練を残し、時にはしがみ付いていました。
木蓮の散り際にもまた、そんな感じです。

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純白だったモクレンが段々とくすんでいき、茶色に汚れていきます。見る影もなく汚れ果てても、なお落ちようとしません。しがみ付いています。
いかにも人間的な散り際、おや失敬・・・私的な散り際ではないでしょうか。

桜はある意味、諦めが良い。
木蓮は諦めが悪い。

私は弱さでしがみ付いているのですが、モクレンのような執念深さは強さにつながるような気もします。簡単に諦めない。

今頃の季節、モクレンの茶色くなった花をみると愛おしくなります。
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テーマ : エッセイ
ジャンル : 小説・文学

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数年ほど前に鹿児島のとある山里の古民家に移住し、昼は野山を、夜はネットを徘徊しています。

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