大幡池 えびのルート(H19/10)

大幡池幡池は数ある霧島の火口湖のなかでも湖畔まで行くことのできる数少ない湖の一つです。
山上湖として日本最大の大浪池、霧島山系で一番標高の低いところに有る御池、琥珀色に佇む六観音御池、霧島の火口湖はそれぞれに趣のある湖が沢山あります。
その中でも大幡池の静かな佇まいは私のお気に入りの場所です。
霧島連峰の主役は韓国岳から南東につらなる霧島縦走路の山々でしょう。
その縦走路途中、獅子戸岳と新燃岳の鞍部に直に交差している登山道があります。
縦走路とほぼ直行する形である夷守岳と新湯林道を結ぶ縦走路です。
その縦走路上に大幡池はあります。

大幡池に行くには4つのコースがあります。
件の縦走路を夷守岳側から行くコースと新湯林道側からのコース、それと縦走路の側面、高原側、えびの側からアプローチするコースです。
夷守岳の登山道は直登で霧島山系でも有数の急登コースです。
新湯林道は距離が長くミツバツツジの頃には人気のコースですが、大幡池のためには距離があります。
そこで高原側、家族連れに人気の夷守台から直に大幡池を目指すコースを多用します。
ここも急登ですが1時間ほどで大幡池に着くことが出来ます。

しかし、きょうは始めてのコース、夷守台からコースとは反対側、つまりえびの側から大幡池をめざします。
待ち合わせ場所はコスモスで有名な生駒高原。
時はコスモス満開の秋、きょうも多くの人で賑わうであろう生駒高原もまだ人もまばらです。
今日は6人で大幡池を目指します。
大幡池から丸岡山を経由して夷守岳までの折り返し登山です。

生駒高原から林道をすすみます。
2台の4輪駆動車は大幡池登山口をめざして進みます。
普通車では底がつきそうな山道を30分も進むと登山口がありました。
登り口は標識がないとタダの山肌です。
ちょっと先行きが不安になりそうな登り口です。

早々に準備して登り始めると直ぐに緩やかになり、広い林道が現れました。
あまり登る人も少ないであろう登山道は広く整備されており秋の淡い光が山道を照らしています。
しばらく進むと大幡池方面と獅子戸だけ方面への分岐に差し掛かります。
それを左におれ大幡池へ向かいます。

ほとんどフラットな道を進むにつれて、小さな沢や湿原が現れます。
山の風情をゼイゼイと言うでもなく緩やかな歩きで楽しみます。
1時間ほどでしょうか、目の前に突然「青」が飛び込んできます。
大幡池です。

なじみの有る大幡池の取水口から対岸のほうです。
湖畔におりて取水口の方に歩いていきます。
連れが石を投げています。
どうして男は海や湖の辺では水切りの石を投げたくなるのでしょうか。
ぽちゃん、石は一度も跳ねずに水面に同心円を描きます。
悔しそうにもう一度、更に・・・、大人のなかの子供の心が小さな波紋になっては消えていきます。

いつも風のある湖畔をさけて風裏の広場で一休み。
何時ものように皆さんの差し入れが・・・、ありがとうございます。
ちょっと太目の魚肉ソーセージを誰かが取り出すと、なぜかマヨネーズが出てきます。
一口ご相伴にあずかります。
笑いのこぼれるひと時は、大勢で登る楽しみでもあります。

大幡池を後にして夷守岳を目指します。
しばらく進むと丸岡山の山頂です。
遠めに見るとまぁるくて名前どうりの山です。
それでも実際に登るとちょっとした坂道です。
ここで一人がお留守番で残ります、きのう沢で打ったところが痛いとか。
のこり5人で急登、夷守岳をめざします。

思ったよりも急だった坂を上り詰めて夷守岳山頂です。
正面に新燃岳、山頂のぽっちょり岩が見えます。
右手に韓国岳、左手に高千穂峰と霧島縦走路の山々を一望しながら昼食をとります。
足元には秋の日に蕾を開いた秋リンドウの青い花が開いています。

最近、下りで足の痛みを覚えます。
夷守岳の下りはきつく、ステックをとりだしてゆっくりと降りていきます。
途中、お留守番と合流して来た道を辿っていきます。
いつしか反対側に傾いた太陽に湖面が照らされて輝いています。

はじめてえびの側から大幡池に登りました。
登り下りも少なくゆっくりと登れるコースでした。
今度は少し荷物をせおって、湖畔でバーベキューでも。
そんな良からぬ想いがよぎる帰り道でした。

大畑池 登山記録


日時 平成19年10月20日
山行 えびの-大幡池-丸岡山-夷守岳 折り返し
参加 Hさん、Oさん、Aさん、H夫妻、私

7:50 生駒高原待ち合わせ
9:20 えびの側登山口 登山開始
9:50 大幡池・獅子戸分岐
10:15 大幡池
10:50 夷守台:丸岡山分岐
11:10 丸岡山山頂
11:55 夷守岳山頂 昼食
13:05 丸岡山山頂
13:25 大幡池
14:25 えびの側登山口 下山

矢岳 見返草の花群れを愛でに(H19/10)

ミカエリソウ見返草、あまりの美しさに振り返ると名づけられた花。
その見返草を愛でに矢岳に登ってきました。
秋の山は沢山の花々が出迎えてくれます。
賑やかな赤系の花が多い春の山と違い、青い清楚な感じの花が多いのが秋の山でしょうか。
そんな秋山を彩る花に見返草があります。

昨年は見ることが出来なかった見返草です。
今年は是非とも群生を見たい。

何かと用事のある休日でしたが、大急ぎで片付けます。
時計を見ながら・・・大丈夫だろうかと思いつつ。
なんとか昼前に目処がついたので、同じ思いのパートナーに電話をしてみます。
「ちょっと遅くなりましたが・・・」
「では12時にいつものところで」

なんと昼からの登山となりました。
まぁ、3時間ほどの山ですから何とかなるでしょう。
皇子原の登山口についたのは1時でした。

いつも車のない駐車場は満車です。
鹿児島、宮崎、熊本の車もあります。
皆さん、良い花と良い頃合を良くご存知です。

何時ものように谷を超え、急な坂を登っていくと、所々に紫の花が見え始めます。
誰かが「試験管洗いのブラシ」といった房状の花です。
青紫蘇のような丸い葉っぱから一筋の茎がのびて、紫の小さい花が茎をまあるく取り囲んで並びます。
どちらかと言えば地味な花です。

急登がおわり緩やかになり始めた頃、目の前の風景が一変します。
頭上高く覆っていた雑木がなくなり、代わりに見返草が山肌を覆い始めます。
一面が紫の花園となっていきます。

頂上へ着き、そのまま北の方、夷守台方面に向かいます。
たどりついた丘は、見返草が一面を覆い尽くした丘でした。
素晴らしい。

花園に腰を下ろしてお茶とおしゃべり。
その一面に咲いた見返草は蜂や蝶の仕事場でした。
一心不乱に蜜をすっている蜂たちは、私達のことなど気づかぬように、あっち飛び、こっと飛びしながら慌しそうです。
お互いに干渉することもなく、花園での時間は過ぎて行きます。

いつの間にか霧がでてきて花園をソフトフォーカスの額縁にはめこんでいきます。
そろそろ帰る潮時のようです。
名残を惜しみながら、まだまだ早すぎる来年の見返草を想いながら見返草の丘を後にします。

そのまま、何時ものように竜王山の方に向かい、コルから下って裾野を皇子原の駐車場へ向かいます。
途中、真っ赤なきのこやヤマボウシの赤い実を眺めながら歩きます。
いつの間にか5時近くなっています。
最近、夕焼けがせっかちです。
そして森の中はちょっと暗い。
突然、蝉が・・・、たぶん彼らの鳴くのを聞くのは最後でしょう。
蝉は行く夏を惜しみ、私達はそんな彼らを惜しみつつ森を進みます。
薄暗くなって来た山道を急ぎます。

下り終わったら、もう1つの楽しみ、彼岸花を愛でます。
こちらも群生。
緑濃い杉のしたに、その杉を焦がすかのような真っ赤な花が根元を埋め尽くしています。ここの彼岸花も毎年、素晴らしい光景をみせてくれます。

二つの花群れに心を残しながら今日の山行はおわります。
ちょっと慌しい山行でしたが、心安らぐ山行でもありました。
また、来年も。
プロフィール

谺

Author:谺
田舎にようこそ
数年ほど前に鹿児島のとある山里の古民家に移住し、昼は野山を、夜はネットを徘徊しています。

このサイトはそんな田舎暮らしの日々と、暇つぶしに作る短歌の話などを書き綴る備忘録的ブログです。

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